デジタル時代の到来により、ユーザーニーズは細分化され、かつその賞味期限は短くなっている。そのニーズに応えるために企業は次々と新たなサービスを提供し続けている一方で、製品、サービス提供に欠かせないソフトウェア開発への負担は大きくなっている。そういった開発の現場で求められているのがDevOpsだ。
DevOpsは、開発と運用を連携させたソフトウェア開発手法であり、迅速かつ継続的な開発が可能であることから、デジタル時代のソフトウェア開発にマッチしていると考えられている。しかし、多くの企業にとってその導入ハードルは依然高いいものとなっている。
例えばDevOpsの開発プロセスは一連の連携した工程から成り立っており、各工程では様々なツールを活用する必要がある。数あるツールの中から最適なものを選ぶという作業だけでも、DevOpsにこれから取り組もうと考える企業にとっては大仕事である。
また、セキュリティ対策も見過ごせない問題だ。従来のように、リリース直前に最後の砦としてセキュリティチェックを行っていたのでは、DevOpsのメリットのひとつであるスピード感が削がれてしまう。
加えて、組織がサイロ化されている、あるいはソフトウェア開発を外部企業に依存しているという開発現場にDevOpsをいかにして馴染ませるのかという、日本特有の企業文化に根差した問題もある。
本小冊子は、こうした課題を解決するための一助となるべく、DevOpsで使われる各種ツールやDevOpsの開発ライフサイクルにセキュリティを組み込んだDevSecOps、日本企業におけるDevOpsの課題を解決に導くための方策を解説している。併せて、DevOpsのライフサイクルを包括的にカバーする統合ツールやDevSecOpsを実現するためのソリューションなどの具体的な例も紹介する。
これからDevOpsに取り組む企業の担当者はもちろんのこと、すでに取り組みを進めている企業の担当者にも本小冊子を通じて課題解決のヒントが得られるはずだ。ぜひご一読いただきたい。