データやアプリと無関係で推進できるビジネスはますます減少している。業種業界を問わず、デジタルとの関わりの上でビジネスが成立しているといえるだろう。企業ではITへの投資や活用如何が成長と深く関わっている。

 

故に企業の大多数がITを土台とする活動が日常的でもある。ビジネスにおいてスピードと効率への要求は高まり、クラウドを筆頭とするテクノロジーは見事に時代にマッチして広く採用されている。しかし複雑化する構造や相次ぐセキュリティリスクなど、本来期待されるパフォーマンスを発揮するには相応の努力を伴い、対応が不十分ならば業務の“日常”すらも危ぶまれる。ビジネスにテクノロジーを活用しないという選択肢はあり得ない今日、ビジネスの成長だけでなく維持継続にも多くの課題がある。

 

課題に対して多くのリソースを投入することで対応する企業もあるが、極々限られた組織が実践するものであって、生産性の観点からも現実的ではない。本書は、オブザーバビリティ(可観測性)によって成果を得た実例を紹介する。ビジネスにおける中断はコストの高騰ばかりでなく、顧客との信頼の喪失もあり得る。本書では、クラウド環境のために設計・開発されたDatadogプラットフォームを俎上に載せ、「ITコストの削減」「IT稼働率の向上」「製品やサービスを市場に投入までの時間を短縮」「顧客転換率の向上」「セキュリティリスクの低減」の5項目について、それぞれ業種の異なる5つの企業の成果を紹介する。現代企業が抱える複雑な組織のテクノロジースタックを可視化したリアルタイムな把握は、経営視点も含む企業組織全域に好循環をもたらすといえるだろう。僅かでもビジネスとテクノロジーの関係に違和感・厄介さを感じるならば、今すぐ本書のご一読をおすすめする。