ビジネスとデジタルが表裏一体となっている今の時代、顧客や取引先とスムースかつ快適にやり取りするための各種システムは企業にとっての生命線そのものだ。障害を起こした際の商機ロスや信頼性ロスが甚大なのは周知の通り。だからこそ、何が起きているかを常に把握し、問題の予兆を検出して迅速に解決する能力が問われている。これはまた、コスト最適化やアジリティ追求といった観点でも重要な取り組みだ。
しかし、システム構成は大規模化して複雑さは増す一方で、ITチームのプレッシャーは高まるばかり。そうした中で存在感を強めているワードが「オブザーバビリティ(可観測性)」である。システムで発生したイベント履歴を示す「ログ」や、リソースやサービスの状況を示す「メトリクス」、さらにはリクエストの処理フローを示す「トレース」といったデータを多面的かつ横断的にとらえて、システムの“今”をつぶさに可視化しようとの試みだ。
そのオブザーバビリティについて、最新のトピックをとりまとめているのが、この資料だ。オブザーバビリティを追求することによって5つのビジネス価値が創出されると言及。具体的には「ITコストの削減」「IT稼働率の向上」「製品サービスのタイムトゥマーケット短縮」「顧客転換率の向上」「セキュリティリスクの低減」であり、それぞれ実例を挙げながら分かりやすく解説している。運用担当者のみならず、DevOpsやSREに関わるエンジニア、顧客満足度の向上を目指すリーダーなどに広く一読を勧めたい。