オフィスという物理的な空間に縛られないワークスタイルがすっかり市民権を得た。また、企業の枠を超えて協業したり、支援したりするケースもどんどんと増えている。こうしたことを背景にセキュリティにも新常識が必要となり、誰が、どこから、どのデバイスでアクセスしているかを確実に把握・管理する「ゼロトラストセキュリティ」がメインストリームとなりつつある。
金融機関に対するITサービスやコンサルティングを手掛けるシンプレクス株式会社も、コロナ禍を機にゼロトラストへと大きく舵を切った一社だ。Microsoft 365 E5 Securityをはじめ、Microsoft Defender XDRやMicrosoft Sentinelなどと採用し、顧客である金融業界に求められる厳格な基準をクリアする体制を整えている。さらに特筆すべきは、セキュリティ運用に特化した生成AIサービス「Copilot for Security」も積極的に活用して効果を挙げている点だ。
そんな同社の取り組みを分かりやすく解説しているのが、この資料だ。興味深いのは、Copilot for Securityをセキュリティ人材の育成に応用するという使い方。「SOC対応とは何をするものか」という初歩的な問いから、「この脅威アクターはどういう存在だったか」という専門性の高い問いまで、Copilot for Securityを“相談相手”として活用し、その場で教えてもらいながら日常的なスキルアップに役立てているという。高度なセキュリティ人材をどう確保するかに頭を悩ませているリーダーに多くの示唆を与えてくれるだろう。