目標を与えられると、自ら計画を立て、必要な情報を収集し、適切なツールを選択し、タスクを実行する──。こうした一連のプロセスを遂行するAIエージェントが、実務の現場で活躍の場を広げようとしている。さらに関連テクノロジーの進化によって、人からの指示待ちではなく、主体的に業務にあたる「自律型」が主流になると目されているのが今の状況だ。
自律型AIエージェントの適用で、大きな効果が期待されている領域の一つがIT運用である。煩雑な業務をテキパキと、しかも疲弊することなく24時間365日いつでもこなしてくれるそれは、支援ツールの域を超えた「力強い同僚」として、一次対応を一手に引き受けてくれるだろう。IT部門のスタッフは、本来取り組むべき戦略的な仕事に手を回せるようになる。
もはや夢物語ではないこのシナリオを、IT部門に留めず、他の組織にも水平展開していくには、考慮すべきこともある。AIツールの乱立で統制が効きにくくなることや、データやワークフローの分断でAIが機能不全に陥ることなどは、代表的な例だ。こうした問題を回避してAI変革を加速させるには、どんな仕組みや環境を用意しておけばいいのだろうか。その問いに答えるのが、この資料である。先々を見据え、AIの価値を最大限に享受するための「大局観」が随所に詰まっており、大いに参考になる。
