業種業界を問わず多種多様なデータやドキュメントは、企業活動におけるアイデア創造と利益の源泉といっても過言ではなく、このようなデータ資産をいかに運用・活用するかが業務の課題でもある。

近年、クラウド技術の進化が追い風となって、膨大なデータが複数拠点や出先の現場でも活用できる環境が整ってきている。その一方で、社内外の利用メンバーへのセキュリティー・ルールの徹底や、巨大化したデータによる通信環境への依存など、現場での使い勝手の低下が生産性向上のボトルネックとなっていないだろうか?。

本書は、製造業における設計図面を事例として、高速・多機能ビューアがセキュリティと業務改善に果たす役割を解説する。セキュアな共有やWebブラウザーで展開できるなど、基本的なビュー機能だけでなく、修正点比較など充実した機能も紹介されている。またOfficeフォーマットやPDFはもとより、CADフォーマット(DWG、DXF、DWF、等他多数)への対応したことも、製造関連業務では重要な点といえる。シチュエーション別に課題~解決形式で解説がなされるので、非常にわかりやすい内容となっている。製造業にスポットを当てた内容ではあるが、データ資産の活用は広く多くの企業が抱える課題でもあるため、多くのビジネスパーソンにご一読をおすすめする。