今日、データ活用は企業のビジネスを左右するほど、重要な役割を担っている。「ビッグデータ」「データマイニング」「クラウド」などの注目キーワードも、起点は「データ」に集約される。

各企業のシステム関連部門の多くは、コスト面やスケールメリット効果を生むクラウド移行など、日々システムのブラッシュアップに奔走していることだろう。では、エンタープライズシステムに保管されたビジネスデータの管理は万全に行われているだろうか? トレンドが変化して爆発的に増加したデータ量や、旧来のシステムに引きずられてサイロ化させてしまったデータ群など、すべてを把握して常に清浄に保つのは難度が高い。

本書は情報ガバナンスと法令遵守に基づき、ControlPointを用いたデータ管理強化を解説する。リスクの回避だけでなく、堅牢な管理下に置かれたデータはビジネス価値を高めることだろう。クラウド移行前にも活用することで、結果的には時間・コストのムダを省くこともできる。システム強化は大規模で派手な部分に目が行きがちであるが、本書を一読いただき、いま一度自社のデータ管理方法を見直してみてはいかがだろうか。