クラウドの常態的な活用は、今日的な企業の景色の一つともいえる。多くの企業では、オンプレミスとの連携やレガシーシステムとのバランスなど、抱える種々の課題をクリアしつつ、クラウド活用に活路を見出していることだろう。クラウドは単純に導入しただけでは、機能しないことはいうまでもないが、企業活動を行う上でシステム的にも人材的にも、日々のアップデートとたゆまぬカイゼンが必須といえる。

しかし、クラウドによって以前と比べた業務改善を果たした状況にあったとしても、今一度「トータルコスト」についても、ぜひ見直していただきたい。I/O性能の維持費用、ネットワーク費用、サポート費用等々、導入効果と比較しても経営的に導入時には見えなかったコストが掛かってはいないだろうか?

本書は、刷新されたOracle Cloudの新価格について解説する。他社からの乗り換えだけでなく、同社のストレージ性能、ネットワーク、サポートなどのコストについてきめ細かく展開している。また、既存の保有ライセンスなどの「持ち込み」ケースについても柔軟に対応しているので、資産を無駄なく活用することが可能だ。クラウド導入や乗り換えを検討中の企業だけでなく、自社のクラウド活用コストを再検討する契機としても活用できる内容となっている。今や業務に欠かせない重要項目であるだけに、本書をご一読いただき、より最適な収益向上を目指してみてはいかが。