クラウドのトレンドは企業に多くのメリットをもたらし、活用方法やテクノロジーはいまも進化を続けており、コストだけでなく、自社が提供するサービスの向上や業務効率化、冗長性など多くの利点を産出している。

しかし“クラウドブーム”に乗って、いざ自社の業務内容に導入するとなると、既存のインフラ・システムとの兼ね合いや、組み合わせ・選択肢は多岐に渡り、かんたんに導入できるケースは稀である。さらにクラウドの進化と同時に商用データセンターの進化も著しい。データ入出力量が膨大になる用途や、コンプライアンス・ポリシー/セキュリティー・ポリシーの観点でデータセンターを選択する企業も多い。

本書は、インプレス総合研究所が独自に行った商用データセンターに関する企業実態調査のダイジェスト版である。主に「商用データセンターを利用しない企業」(以下:非利用企業)に焦点を絞り、データに基づき分析を展開する。業種、事業規模、役職などに分類し、非利用企業の「コスト」だけではない非利用企業の意向を明らかにする。「採用理由」の調査データなどは他所でも見かけるが、ある意味でネガティブな「非利用企業」の意向は非常に貴重なデータといえる。クラウド/データセンター事業者はマーケットデータとして、ぜひご一読をお勧めする。