チームメンバー共通のドキュメント/データ保存先として何かと重宝するのがファイルサーバーだ。「皆で使うもの=容量に余裕があるはず」との思い込みが強いためか、“とりあえず保存しておこう”というのがよくある行動パターン。「余分なファイルがないか定期的に棚卸ししよう」とルールを定めても、いつしか形骸化してしまうことは珍しくない。結果、ファイルサーバーの慢性的な容量不足に悩む声はひっきりなしだ。
途中で容量を拡張するのは思ったよりも手間ひま(=コスト)が掛かるし、かといって最初から将来分を見込んで投資する踏ん切りもつかない。バックアップなどBCPに向けての対策もまた不可欠である。組織としてスムースに仕事を進めるのにファイルサーバーは極めて重要な存在だが、導入や運用の担当者は様々な課題を突き付けられているのが実情ではないだろうか。そして今、そうした難題を抜本から解決するものとして、にわかに注目を集めているのが「ハイブリッドファイルサーバー」である。
これは、オンプレミスのサーバーとクラウドサービスを上手く組み合わせて柔軟で強靭なファイルサーバーを構成するアプローチを指す。全ファイルをクラウドに同期することを基本としつつ、利用頻度の低いものについてはメタデータのみオンプレミスに残すといった処理を自動化。初期投資を抑え、必要に応じてクラウド側を拡張することで手軽に容量を増やしていけるのが魅力だ。そのハイブリッドファイルサーバーについて、仕組みや実益を分かりやすく解説したのが当資料である。ファイルサーバーこそ実務現場の基幹システムだと捉える全てのビジネスパーソンにお勧めしたい。