人手不足、働き方改革、コロナ禍などを背景に、デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた機運がかつてなく高まっている。これまで紙ベースであったり、人力でこなしていた業務がデジタル化される以上、そこでは当然、ITシステム開発が必要だ。現場で開発実務を担うエンジニアへの期待もまた大きい。
時代の流れとして、ITシステムはあらゆるユーザーにとって親しみやすいものであるべきだ。だがそれはシステムの複雑化・大規模化を意味する。複数のエンジニアによる協調的作業体制をさらに洗練させなければ、開発プロジェクト失敗の憂き目にあいかねない。
本書では、各種統計調査の結果を元に「現代のプロジェクトはどうなっているのか」「プロジェクトが失敗する要因とは何なのか」に深く迫っている。そこから浮かび上がってくるのが“設計書”の重要性だ。そして失敗の要因が分かれば、成功の道もまた開ける。日常業務に忙殺されているエンジニアの方、IT開発プロジェクトの発注・策定を控えている関係者に、是非一度読んでいただきたい資料だ。