自治体や消防の間でドローンの導入が急速に広がっている。ドローンといえば、空撮や配送をイメージされる方も多くおられることだろう。しかし今、その活用範囲は災害対応にも拡大している。
災害対応でドローンが担っている役割は、ズバリ「情報収集」だ。災害発生時は迅速な被害状況の把握が求められるが、現場へのアクセスが困難であるケースが多い。そこで人員より先に現場を把握する手段としてドローンが用いられているのだ。
本書では、約5年に渡る活動実績を誇る大和市消防本部(神奈川県)の「消防ドローン隊」を紹介。現場での運用実態に迫るほか、課題などにも深く迫る消防士インタビューも収めている。また、2021年7月に発生した熱海市伊豆山での土石流災害でのドローン運用や、消防活動の現在と未来に迫る対談なども特集しており、取得映像の効果的な使い方など、情報収集用途での様々な知見をお伝えする内容となっている。災害対応のみならず、ドローン活用に新視点をもたらしてくれるに違いない。
※当冊子は見開き仕様でデザインされていますので、閲覧の際は見開き表示をお薦めします。