組織改編に伴う異動や前任者の退職など、業務のスムーズな移管や引き継ぎに苦労した経験をお持ちの方は、決して少なくないことだろう。離任した担当者が同じ社内にいれば問い合わせもできるが、退職しているとなると事態はより複雑になる。最悪の場合、取引先にも迷惑をかけてしまうことにもなりかねないため、スムーズな引き継ぎの実現は、どのような企業・組織にとっても大きな課題だ。

 

ではトラブルを未然に防ぐには、どのような仕組みをつくっていけばよいのだろうか。多くの場合、まず引き継ぎ書の作成に着手することになるはずだ。しかし、この引き継ぎ書。離任・退職までの限られた時間の中で、誰にとっても読みやすく、閲覧性の高い資料としてまとめあげることは相当の困難を伴うことになる。そもそも「読みやすく、分かりやすい資料」としてまとめるポイントが分からない、と頭を抱えてしまうことも少なくない。

 

本書では、こうした引き継ぎ書を作成する際に留意しておきたいポイントを3点に整理。更に最低限記載しておきたい項目を6点とりあげて、引き継ぎ書の作成フローを整理・解説している。業務フローはもとより、前任者のノウハウやトラブル発生時の対応、当該業務ならではの注意事項など、スムーズな業務の引き継ぎを実現するポイントが網羅されている本資料。これまでに築き上げてきたノウハウを継承していく手がかりとしても、ぜひお役立ていただきたい。