企業は成長の歴史の中で、組織が大きくなり事業内容も複雑になって、ともすると実務の現場で回っているプロセスが把握しきれなくなってしまう。「はたして今のやり方は最適なのだろうか?」──。想いも新たに変革に切り込むアプローチとしてプロセスマイニングが脚光を浴びている。


その概要については一通り理解していても、どのようなユースケースでどのような実益をもたらすかを、ありありとイメージできる人はまだ少ないかもしれない。そこで参照したいのが、ここに紹介する「プロセスマイニング実践ハンドブック」だ。


(1)プロセスマイニングとは、(2)導入方法、(3)実世界でのプロセスマイニング──大きく3つの章で構成しており、いずれも使い手の視点で分かりやすく解説。具体例を多数紹介するだけでなく、実話に基づいた仮想事例で、導入プロジェクトを疑似体験できる工夫も凝らされている。プロセスマイニングを一歩踏み込んで理解したい人にうってつけの良書だ。