新型コロナウイルスの世界的流行以降、人々は様々な変化を強いられている。そして、その変化はビジネス現場でも避けることはできない。
業種を問わず、ビジネスを展開するのはそもそも難度が高く、企業組織ともなれば競争力と成長を礎とする継続を要す。経営者の経験や勘による独断で企業が堅調に動いた時代も存在したが、現代では多くの企業があらゆる戦略をもって企業活動を展開している。しかし近年の世情の行く先はますます読みにくく、地域や業種によっては活動に制限も出てきている。企業組織の停滞を避けるにはマーケティングが有効性を発揮し、マーケティング戦略の核となるマーケターの存在価値は今まで以上に高まっている。マーケターの采配が企業の行く末を左右する時代になってきているといえるだろう。
本書は、Salesforce Researchの調査に基づく報告書「マーケティング最新事情」の最新版(第7版)となる。本調査は世界各国のマーケティングリーダー約8,200人(Salesforceのユーザー以外を含む)を対象に2021年5月~6月の期間に実施された。5つの章に展開されており詳細な数値とともに、経済危機や社会の混乱下で遂行されるマーケティング戦略の実態を明らかにする。マーケティング戦略の立案にも苦慮する状況下であっても、世界では着実に前進を続ける企業組織の実像と方向性が見えてくる内容となっている。広く本書のご一読を推奨するとともに、本書よりマーケティングの潮流をつかみ、貴社のマーケティング戦略をぜひともブラッシュアップしていただきたい。