2020年初頭から続くコロナ禍。しかし約3年の時を経て、ついに回復の兆しが見えてきた。街でインバウンド観光客を見かける機会は増加。またオフィス街にも働く人々は回帰しつつある。コロナ禍前の経済水準を取り戻すべく、企業活動は再び熱を帯びていくはずだ。

 

とはいえ、コロナ禍で一気にリモートワーク・ハイブリッドワーク体制が浸透したように、デジタルを巡る戦略はアフターコロナ時代に即したものへ変わっていくだろう。そんな2023年上半期の、ネットワークインフラ関連ニュースをまとめ読みできるのが本書である。

 

掲載記事は全部で5つ。中でも注目はNTT東西の「IOWN」だ。通信ネットワークの全区間を光波長で占有する「オールフォトニクスネットワーク」を標榜しており、その圧倒的高速性・低遅延に注目が集まる。他にも「MWC 2023」会場レポート、ハイパースケーラーの日本進出を巡る周辺データセンターの動向など、企業のITシステム担当者なら是非抑えておくべき記事が揃う。社内資料制作などの際、きっとお役に立つ1冊だ。